まとめにかえて
国民健康保険は基本的に所得が高い人ほど保険料があがり、一定ラインに達すると全員同じになります。しかし今回の改定のように、上限額の引き上げにより負担が増すケースもあるため注意しましょう。
特に年収1000万円を超えるあたりの年収ラインでは、さまざまな制度の所得制限に引っかかりやすくなり、年収が低い人と負担感が逆転することもあります。
特に自営業者にとっては、国民健康保険料の支払いは負担に感じるものですよね。とはいえ、今回の改定は高所得者層と中間所得者との負担バランスを考慮したものとも言えます。
所得が高ければ、必然的に支払うお金も高くなってしまうのです。
裏技のように安くする方法はないものの、見逃している軽減制度があるかもしれません。今一度見直してみましょう。
参考資料
- 厚生労働省「国民健康保険の保険料(税)の賦課(課税)限度額について」
- 厚生労働省「平成29年度 市町村国民健康保険における保険料の地域差分析」
- 一般社団法人「全国国民健康保険組合協会」
- 厚生労働省「国民健康保険の保険料・保険税について」
太田 彩子