平社員でも一気に富裕層の仲間入り
ANYCOLORの有価証券届出書(新規公開時)で、株主の状況を見てみると、従業員で株式※を保有している人も非常に多くいます。
※厳密には、株式のほか、新株予約権の対象となる潜在株式も含まれています。
リストに載っている株主限定で話をすると、持ち株数の1番多い従業員で24万株(うち潜在株式9万株)、1番少ない人で1万5000株(全て潜在株式)という状況です。
ANYCOLORの2022年7月15日の株価の終値が5740円なので、1万5000株の従業員は、約8600万円分の株式を取得できる権利を持っていることになります。
ただし、資産額がこの金額で確定しているわけではありません。
潜在株式の場合、取得する上で1株当たりあらかじめ決められた金額(行使価額)を会社に支払う必要があります。
また、株式なので日々市場価格は変動し、それに沿って資産額も変化します。
1年後、さらに増えている可能性もあれば、大きく目減りしている可能性もあります。
とはいえ、毎年のキャッシュの給与以外に、株式という形の報酬もあり、結果として普通の会社員を大きく上回る資産を得ている可能性は高いでしょう。
業績が好調で、上場を経たベンチャー企業の場合、このように平社員でも大きな資産を築くチャンスがあるということになります。