4. 厚生年金「老後資産」の寿命を延ばす
今回は、年金受給の実態について見てきました。
国民年金と厚生年金の両方を受け取れる会社員や公務員であれば、ひと月に受け取れる平均年金受給額は14万4366円でしたね。
この金額だけで見れば、今稼いでいる収入より下がるからやっぱり年金は頼りにならないと思う方もいるかもしれません。
しかし、年金というのは自分が亡くなるまで受け取ることができます。
近年は平均寿命が伸びていますので、仮に65歳から90歳までの25年間受け取れるとすると約4300万円もの年金を受給できるわけです。
昨今はメディアでも年金についてマイナスな報道も多く、老後に対して過剰に不安を覚える方も多いです。
中には、老後のためと毎月の収入から貯蓄できるほとんどを老後資金にあてて精神的に追い詰められている方も少なくありません。
将来に対してきちんと備えておくのは、とても大事なことですし素晴らしいことだと思います。
しかし、いろんな情報に左右されて常に将来に対して不安がある状態はあまり好ましいとは言えませんよね。
頼りにならないように見える国から受け取れる年金も、考え方によっては自分が亡くなるまで一生年金を受け取れるので長い老後を過ごしていくうえで心強い存在と言えるのではないでしょうか。
誰であっても将来に対して不安をおぼえる気持ちはあると思いますが、もう少し気持ちに余裕をもって自分の人生設計をされてみるといいかもしれませんね。
参考資料
鶴田 綾
執筆者
福岡女学院大学・人文学部英語学科卒。卒業後、日本郵便株式会社にてリテール営業に従事。投資信託や生命保険の販売では商品分析を得意とし、豊富な商品知識を持つ。はたらく世代のお金の悩みに徹底的に寄り添う姿勢で顧客からの信頼も厚い。現在はこれまでの金融商品の知識を生かし、Instagramを中心に、SNSにて資産運用のはじめ方や資産形成のコツについて積極的に情報発信をしている。Yahoo!ニュース経済カテゴリーでアクセスランキング1位なども達成。一種外務員資格(証券外務員一種)、保険募集人資格などを保有。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部 編集長室
LIMO編集部記者/元新聞記者
担当分野
金融と社会保障分野の専門知識を生かし、主に公的年金(厚生年金保険と国民年金)、公的年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、マイナンバー制度など幅広くカバーしている。
信頼性の高い情報源をもとに、政策の変遷や最新の貯蓄トレンドを掘り下げた記事も手掛けているが、難解な情報を分かりやすく伝えることを意識している。
また、退職金、資産運用や貯蓄、NISA、iDeCoなど、多岐にわたるテーマについて企画・編集・執筆している。
経歴
中央大学法学部を卒業後、東証プライム上場の大手IT企業でキャリアを開始。
その後、厚生労働省の記者クラブにて約3年間、医療保険制度や介護・高齢者福祉に特化した社会保障の専門紙で記者として働いた。
ここで社会保障分野に関する深い知識と実務経験を積み、複雑な制度の解説や政策を分析するスキルを磨いた。
現在は、株式会社モニクルリサーチが運営するくらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて、金融と社会保障分野に特化した記事を執筆している。
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最終更新日:2024年11月11日