4. 厚生年金「老後資産」の寿命を延ばす

今回は、年金受給の実態について見てきました。

国民年金と厚生年金の両方を受け取れる会社員や公務員であれば、ひと月に受け取れる平均年金受給額は14万4366円でしたね。

この金額だけで見れば、今稼いでいる収入より下がるからやっぱり年金は頼りにならないと思う方もいるかもしれません。

しかし、年金というのは自分が亡くなるまで受け取ることができます。

近年は平均寿命が伸びていますので、仮に65歳から90歳までの25年間受け取れるとすると約4300万円もの年金を受給できるわけです。

昨今はメディアでも年金についてマイナスな報道も多く、老後に対して過剰に不安を覚える方も多いです。

中には、老後のためと毎月の収入から貯蓄できるほとんどを老後資金にあてて精神的に追い詰められている方も少なくありません。

将来に対してきちんと備えておくのは、とても大事なことですし素晴らしいことだと思います。

しかし、いろんな情報に左右されて常に将来に対して不安がある状態はあまり好ましいとは言えませんよね。

頼りにならないように見える国から受け取れる年金も、考え方によっては自分が亡くなるまで一生年金を受け取れるので長い老後を過ごしていくうえで心強い存在と言えるのではないでしょうか。

誰であっても将来に対して不安をおぼえる気持ちはあると思いますが、もう少し気持ちに余裕をもって自分の人生設計をされてみるといいかもしれませんね。

参考資料

鶴田 綾