3. ただし、会社員は企業規模、地方公務員は自治体によって給料が違う
ただ、当たり前のことですが、ひとくちに会社員といっても、勤務先は大企業から小規模な会社まで様々。「そんなにもらってない」という人もいれば、「いや、もうちょっともらっている」という人もいるでしょう。地方公務員も同じです。同じ職種でも給与は異なります。
3.1 地方公務員の団体区分別の平均給与(一般行政職)
前述の総務省の「平成31年地方公務員給与実態調査結果等の概要」(2019年)によると、地方公務員の一般行政職の平均給与月額は以下の通りとなっています。(カッコ内は諸手当を含めない金額)
- 都道府県・・・41万2,987円(32万5,365円) 平均年齢42.9歳
- 指定都市・・・43万6,783円(31万9,895円) 平均年齢41.8歳
- 市・・・・・・40万1,621円(31万6,496円) 平均年齢41.8歳
- 町村・・・・・36万571円 (30万2,587円) 平均年齢41.3歳
- 特別区・・・・42万7,789円(30万4,486円) 平均年齢40.8歳
諸手当を除いた金額はさほど差がないように見えますが、諸手当も含めたトータルの金額で見ると、団体区分によってずいぶんと差があるように感じますね。
3.2 企業規模別の会社員の平均給与
厚生労働省が公表している「令和元年賃金構造基本統計調査」(2019年)によると、企業規模別の賃金(※)は以下の通りとなります。ちなみに、ここでいう「企業規模」とは、「調査労働者の属する企業の全常用労働者数の規模」をいい、常用労働者 1,000人以上を「大企業」、100~999人を「中企業」、10~99人を「小企業」に区分しています。
なお、こちらは男女別での集計となっています。
<男性>
- 大企業:38万300円 平均年齢42.9歳 勤続年数15.6年
- 中企業:32万3,200円 平均年齢43.5歳 勤続年数13.3年
- 小企業:29万7,100円 平均年齢45.6歳 勤続年数11.8年
<女性>
- 大企業:27万900円 平均年齢40.5歳 勤続年数10.3年
- 中企業:24万8,100円 平均年齢42.0歳 勤続年数9.7年
- 小企業:22万8,700円 平均年齢43.1歳 勤続年数9.2年
※この調査における賃金とは
「賃金」は「6月分の所定内給与額」を意味します。「所定内給与額」とは、労働契約等であらかじめ定められている支給条件、算定方法により6月分として支給された現金給与額(きまって支給する現金給与額)のうち、超過労働給与額(①時間外勤務手当、②深夜勤務手当、③休日出勤手当、④宿日直手当、⑤交替手当として支給される給与をいう)を差し引いた額で、所得税等を控除する前の額とします。