高齢の親のために、子どもができること4つ

では、高齢の親がいるなど、高齢者の家族ができることについて考えていきましょう。

  1. 親の資産状況を把握する
  2. 無駄な保険に入っていないか、リスクの高い投資をしていないか、チェックする
  3. 老後の生活費が足りているか確認する
  4. 詐欺事件などに巻き込まれないよう、適宜相談にのる

親子でお金の話をすることは、なかなか難しいと感じる方もいるかもしれません。しかし、事件に巻き込まれたり、投資で損をしてしまったりと、何か起こってしまう前に家族が防いであげることは大切です。

高齢の親がいる場合は、家族みんなで資産を守るために、ぜひ時間をとってお金の話をするようにしましょう。

さらに、親が自分で考えてしっかり判断ができなくなってきた場合、親のお金を守るための「後見人制度」というものがあります。

後見人制度は、認知症などによって冷静な判断ができない高齢者に代わり、後見人となった家族や弁護士などが高齢者の財産を管理する制度です。

後見人制度を使うと、高齢者の方がお金を使いすぎてしまったり、詐欺事件や強引な勧誘による事件などに巻き込まれるリスクを減らすことができるでしょう。

なお、後見人制度を利用するためには、家庭裁判所への申し立て手続きが必要になります。手続きに時間がかかり、お金もかかるため、予め制度についてしっかりと確認しておくと安心です。

裁判所のホームページに掲載されている、成年後見人制度の説明などをチェックしておきましょう。