油膜の落とし方

油膜取りは視界不良を防ぐ他に、撥水コーティングするための下地処理として重要な作業です。

そこで、自宅で簡易的にできる油膜取りの方法と強固な油膜を落とす方法の2つをご紹介します。

軽度な油膜なら台所洗剤でも

フロントガラスの油膜のこびりつきが軽度であれば、家庭用の台所洗剤や食器用洗剤で落ちる場合があります。

一般的な油膜取りの主成分には、界面活性剤が含まれています。実は、多くの台所洗剤にも同じ主成分が含まれているのです。

台所洗剤は、界面活性剤の化学成分を利用して食器の油分を落としています。界面活性剤は、水と油をなじませて油膜を分解して水に溶かします。その原理を応用して油膜を落とす方法です。

ただし、雨天時に視界不良を感じる油膜レベルになると、家庭用の台所洗剤では落ちないことがほとんどです。

油膜が強い場合は「台所洗剤でチャレンジしてみる」ぐらいの気持ちで行うとよいでしょう。

頑固な油膜には「ガラス用コンパウンド」

台所洗剤や油膜取りクリーナーで落ちない場合は、ガラス専用のコンパウンドを使用します。大体の油膜はコンパウンドを使用すれば完全に落とせます。

ただし、取り扱いには注意が必要です。

コンパウンドとは研磨粒子が含まれた液体やペースト状のこと。つまり、研磨剤です。使用方法を誤ると、ガラス表面に磨き傷が付いてしまいます。ガラスの磨き傷は基本的に落とすのが難しく、最悪の場合、フロントガラスの交換が必要になります。

正しく使用すれば問題はありませんが、不安がある方はプロに依頼をしましょう。