ここ数日、新型コロナウイルスの新規感染者数が増える地域が多いです。
夏休みを前に、お出かけの計画に悩む方も多いのではないでしょうか。
おうち時間が多くなるようであれば、ぜひその時間を利用して「お金」について考えてみてください。
特に50代の方にとって、これからの貯蓄事情は老後生活にダイレクトに影響すると言えます。50代では貯蓄が1000万円あって当たり前という声もあがりますが、実際みんなはいくらぐらいの貯蓄があるのでしょうか。
最新のデータから紐解いてみましょう。
5月発表の最新データで平均貯蓄額を見る
まずは総務省が2022年5月に公表した「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」から、全世帯での貯蓄の平均額を見ていきましょう。
- 1世帯当たり貯蓄現在高・・・1880万円
- 貯蓄保有世帯の中央値・・・1104万円
いずれも1000万円を超えています。中央値とは、数字を一つずつ並べたときに真ん中にくる値のこと。突出した数字に引っ張られやすい平均値とは違い、より実態を表しやすいと言われています。
そんな中央値でも1104万円という結果になりました。意外に貯蓄額が大きくて驚いた方もいるのではないでしょうか。
貯蓄現在高1880万円を下回る世帯は3分の2!
しかし、二人以上世帯の貯蓄分布をみると意外な事実がわかりました。
- 4000万円以上・・・12.8%
- 3000万~4000万円・・・6.7%
- 2500万~3000万円・・・4.8%
- 2000万~2500万円・・・6.4%
- 1800万~2000万円・・・2.7% ⇐平均貯蓄額(1880万円)
- 1600万~1800万円・・・3.6%
- 1400万~1600万円・・・4.0%
- 1200万~1400万円・・・4.9%
- 1000万~1200万円・・・5.3% ⇐貯蓄保有世帯の中央値(1104万円)
- 900万~1000万円・・・3.1%
- 800万~900万円・・・3.7%
- 700万~800万円・・・3.5%
- 600万~700万円・・・4.0%
- 500万~600万円・・・4.6%
- 400万~500万円・・・4.2%
- 300万~400万円・・・5.0%
- 200万~300万円・・・4.9%
- 100万~200万円・・・5.3%
- 100万円未満・・・10.5%
貯蓄現在高の平均値(1880万円)を下回る世帯が67.6%(前年67.2%)と、約3分の2を占めているのです。貯蓄現在高の低い階級に偏った分布となることがわかりますね。