株式市場の振り返り-日経平均株価は大引けで値を消し、今年初の4日続伸ならず

2017年4月20日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 18,430円(▲1円、▲0.0%) わずかながら4日ぶり反落
  • TOPIX 1,472.8(+1.3、+0.1%) 小幅反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,016.2(+6.6、+0.7%) 4日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,091、値下がり銘柄数:792、変わらず:132
  • 値上がり業種数14、値下がり業種数:19
  • 年初来高値更新銘柄数:38、年初来安値更新銘柄数:52

東証1部の出来高は18億4,106万株、売買代金は2兆1,592億円(概算)となり、いずれも前日よりやや減ったものの、概ね横ばいと見ていいでしょう。前日に続き、商いが回復する目立ったニュースはなかったと見られますが、主力銘柄に対して下値を拾う動きが広まったようです。

そのような中、日経平均株価は寄り付きから前日比プラスで推移し、前場の終盤には一時+91円高まで上昇しました。その後は上値が重くなりましたが、後場にも再び18,500円を回復するなど堅調に推移します。

しかし、大引けにかけて急速に下落し始め、最後はわずかながらマイナスで終わり、今年初の4日続伸はなりませんでした。なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、かろうじて小幅上昇を維持して引けています。

東証マザーズ総合指数は4日続伸、下値を拾う動きで連日の大商い

東証マザーズの出来高は1億5,940万株、売買代金1,608億円となり、いずれも前日より大幅増加となる連日の大商いでした。特に、売買代金は1,600億円を超え、2月28日に次ぐ今年2番目の水準となっています。

新規IPO人気は一巡していますが、大型株市場同様に、主力銘柄や直近IPO銘柄の下値を拾う動きが強まったと見られます。総合指数も4日続伸となり、今後の動向がさらに注目されましょう。

内需関連銘柄に下落が目立つ中、良品計画が年初来高値を更新

個別銘柄では、テルモ(4543)や武田薬品工業(4502)が大きく値を下げ、セコム(9735)とNTTデータ(9613)も下落して共に年初来安値を更新しました。

また、コマツ(6301)と日立建機(6305)の建機株が大幅安となり、ファナック(6954)も弱い値動きとなっています。その他では、関西電力(9503)が大幅下落となり、任天堂(7974)も冴えない動きで引けました。

一方、良品計画(7453)が急騰して年初来高値を更新し、ビックカメラ(3048)も連日の急騰で続伸となりました。

また、ソフトバンクグループ(9984)が大幅高となり、トヨタ自動車(7203)やデンソー(6902)も上昇して引けています。

電機株では東芝(6502)が+5%超高となる急騰となりましたが、村田製作所(6981)は取引時間中に年初来安値を付けるなど、まちまちの値動きでした。

新興市場では、ナノキャリア(4571)が値を飛ばしてストップ高となり、ドリコム(3793)も+10%超高になる高騰となりました。一方、Gunosy(6047)が大幅続落となったのが目を引いています。

青山 諭志