5. 厚生年金と国民年金の受給額、自分の目安受給額とは?

ここまで、実際に受給されている年金額を見ていきました。

厚生年金と国民年金の受給額を1歳刻みで確認することで、平均ではわからない実情が把握できたのではないでしょうか。

年金から天引きされるお金があるという点も重要です。

ただし、今後も年金受給額は減少することが予想されます。働き方や年収でも受給額が大きく変わるので、「自分の場合の受給額」をしっかり知ることが重要となります。

「厚生年金受給額」年収ごとの早見表

厚生年金の受給額は、厚生年金に加入していたときの報酬額や加入期間によって決まります。

平均標準報酬月額×7.125/1000×平成15年3月以前の加入期間
平均標準報酬額×5.481/1000×平成15年4月以降の加入期間

上記で求めた報酬比例部分に加え、条件にあてはまれば経過的加算額なども加わるため、個人で試算するのは難しいものです。

目安が知りたいという方のために、平均給与ごとの早見表をご紹介します。

日本年金機構「令和4年度再評価率(一般)」を参考にLIMO編集部作成

こちらには国民年金の受給額が含まれません。

またあくまでも目安となるため、もっと正確な受給額を知りたい場合はねんきんネットの利用がおすすめです。

ねんきんネットとは

ねんきんネットとは日本年金機構が運営するサイトで、将来の年金受給額を試算することができます。

今後の働き方に合わせてシミュレーション条件を変えることもできるので、より正確な試算結果が得られるでしょう。

現役時代のうちから、年金をいくら受給できそうかを把握しておくことが重要になります。「年金が少なかったらどうしよう」と不安になるだけでは、お金を貯めることができません。

客観的な事実をしっかり知ることで、今から資産を形成できる方法をじっくり考えてみましょう。まずは情報収集することをおすすめします。

参考資料

太田 彩子