2. しかし現実は厳しいか。年代別の貯蓄額の実際
では実際、みんなの貯蓄額はどのようになっているのでしょうか。
ここで、総務省統計局が公表した「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上世帯)」より、各年代の貯蓄額の平均を確認してみます。
- 平均:1454万円
- 20代:414万円
- 30代:772万円
- 40代:1134万円
- 50代:1775万円
- 60代:2207万円
- 70代以上:1883万円
50代は1775万円ともう少しで2000万円達成という状況であり、60代は2000万円台に乗ってきます。
しかし、平均で3000万円を達成している世代はない状況です。
3. 貯蓄3000万円持っている世帯はどのくらい?
次に、「貯蓄3000万円を達成している世帯」がどのくらいの割合なのかを見てみます。
前述の『家計調査報告(貯蓄・負債編)―2021年(令和3年)平均結果―(二人以上の世帯のうち勤労者世帯)』より、貯蓄現在高階級における世帯数(抽出率調整済実数)を以下に抜き出しています。
- 100万円未満 …412,625世帯
- 100万円以上200万円未満 …224,810世帯
- 200万円以上300万円未満 …204,061世帯
- 300万円以上400万円未満 …203,062世帯
- 400万円以上500万円未満 …183,198世帯
- 500万円以上600万円未満 …177,366世帯
- 600万円以上700万円未満 …164,199世帯
- 700万円以上800万円未満 …131,833世帯
- 800万円以上900万円未満 …129,029世帯
- 900万円以上1,000万円未満 …109,516世帯
- 1,000万円以上1,200万円未満 …177,611世帯
- 1,200万円以上1,400万円未満 …171,293世帯
- 1,400万円以上1,600万円未満 …129,393世帯
- 1,600万円以上1,800万円未満 …118,476世帯
- 1,800万円以上2,000万円未満 …83,697世帯
- 2,000万円以上2,500万円未満 …174,220世帯
- 2,500万円以上3,000万円未満 …129,697世帯
- 3,000万円以上4,000万円未満 …170,572世帯
- 4,000万円以上 …289,031世帯
※抽出率調整済実数とは、層ごとに抽出率が異なるので,抽出率の逆数に比例した調整係数と労働力調査による比推定比を集計世帯に乗じて得た世帯数を1万分比で表章したもの
上記をもとに計算すると、3000万円以上の貯蓄を保有している世帯は約13.6%ということになります。
1割をやや上回るといった水準となりました。