「年収400万円台世帯」家族のすがた
では最後に年収400万円台世帯の「家族の状況」についても見ていきましょう。
「年収400万円~450万円勤労世帯」家族の状況
- 世帯主の平均年齢:50.7歳
- 世帯人数の平均:3.1人
- (うち18歳未満の世帯人員:0.81人)
- 世帯主の配偶者のうち女性の有業率:39.1%
「年収450万円~500万円世帯」家族の状況
- 世帯主の平均年齢:49.8歳
- 世帯人数の平均:3.18人
- (うち18歳未満の世帯人員:0.85人)
- 世帯主の配偶者のうち女性の有業率:49.5%
年収が450万円~500万円では、配偶者(女性)の有業率はほぼ5割です。
住宅ローンや教育費で貯金が思うようにできない部分もあると思いますが、早い段階から自分たちの老後を見据えて、しっかり準備をしておく必要がありそうです。
「しっかり・無理なく」老後に備えるためには?
今回は「年収400万円台世帯」の貯蓄事情について詳しく見てきました。
年収400万円台世帯の平均貯蓄額は約1000万円。一見「それなりに貯めている」印象を受けます。しかしながら、住宅ローンなどを引いた純資産額は90から300万円程度が平均のようです。
平均年齢から考察すると定年まで10年余りです。「老後2000万円問題」で考えると資産が1000万円でも半分程度の準備しかできておらず、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
一昔前は日本も金利が高く、定期預金や貯蓄性の生命保険でも十分に資産構築は可能とされていました。
しかし現在の低金利時代では、定期預金や生命保険だけでは将来の資金準備は難しいと言えるでしょう。私たちは、常にその時代に合ったもので資産を築いていく必要があります。
リスクが怖くて、という理由で資産運用は牽制される方もいらっしゃるとは思いますが、なにもしないのもリスクの時代とも言えます。リスクや商品のメリット・デメリットをしっかりと把握することで安心して運用は始められます。
雑誌やネットなどで自分なりに調べて始められるのもいいですが、ご年齢やご年収、家庭状況などによって適正な商品も変わってきます。正しい情報を持って、より安全に資産運用を始めるようにしましょう。