4. お中元含めた日本の「ギフト市場」

矢野経済研究所は2022年1月28日、国内ギフト市場の調査結果を発表しました。

将来展望として、2022年の国内ギフト市場規模は小売金額ベースで、前年比100.9%の10兆1980億円を予測しています。

2022年以降の動向は、新型コロナウイルスの収束がいつになるかによって大きく左右される状況です。

しかし、これまで新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けつつも、様々な記念日やイベントにおいてコミュニケーション手段となっているギフトは、その収束に向けて人が集まることで需要が生まれ、市場規模は拡大へ向かうものと予測しています。

一方、ライフスタイルの多様化、儀礼や人付き合いに対する志向変化とコロナ禍での影響を受けてより規模縮小が進んだフォーマルギフト市場も、新型コロナウイルス収束の際には反動増が起きるものと予測しています。

5. まとめにかえて

いかがだったでしょうか。

贈りたいという気持ちが薄く、「儀礼」としてお中元を送る場合、受け取る側の事情をあまり考慮していない贈り物内容になる可能性も高まります。

その結果、贈る側・贈られる側の両方であまり気持ちの良いお中元とならないかもしれません。

ご参考になれば、幸いです。

参考資料

石津 大希