2. 足元で業績好調なワークマン、新カテゴリー商品は業績・シェア拡大にどれだけ寄与するか

それではここから、ワークマンの直近の業績についてまとめておきます。

2.1 ワークマンの2022年3月期連結決算概要

ワークマンが2022年5月9日に発表した2022年3月期通期の連結業績は、以下のとおりです。

営業総収入が1162億6400万円(前期比+9.9%増)
営業利益が268億200万円(同+11.9%増)
経常利益が273億9500万円(同+7.8%増)
当期純利益が183億3000万円(同+7.4%増)

また、以下が会社による2023年3月期の連結業績見通しとなります。

営業総収入で1241億1000万円(前期比+6.7%増)
営業利益で244億6100万円(同▲8.7%減)
経常利益で250億6300万円(同▲8.5%減)
当期純利益で167億8200万円(同▲8.3%減)

2.2 増収も原材料価格等が影響し減益見通し、重点商品領域とは何か

現時点での会社の見通しでは売上は増加を計画していますが、各利益は仕入価格の上昇などを背景に減少する見通しとなっています。

こうした中、ワークマンは職人向け「PRO CORE」ブランドの強化に加え、新たなワークウエアの提案として多様な働き方に対応する「アーバンワークウエア」を開発し、市場の活性化を図っています。

また、新機能・新カテゴリーの開発では、女性衣料の強化やアウトドア・スポーツ分野でのアンバサダー共同企画を推進し、機能と価格面で差別化を図っています。

今回ご紹介したラインアップもこうした戦略の一環であり、収益への寄与を期待しての展開となります。

今後もワークマンに注目です。

参考資料

小西 未来