4. 「厚生年金だけ」で大丈夫か
総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2021年(令和3年)平均結果の概要」によれば、高齢単身無職世帯(世帯主が65歳以上の単身無職世帯)の支出の平均額は14万4757円です。
この費用の内訳は、食費や光熱費など生活していくうえで最低限欠かせない費用が含まれています。
平均だけの話でいうと、健康で過ごすことができ、月に15万以上受け取れるならば厚生年金だけで最低限の生活はできるかもしれません。
ただ、老後は趣味や旅行などゆとりある生活をしたいなと思われる方や、早期退職を考える方などは早めに老後資金をつくる必要がありますね。たとえ、最低限の生活で良いと考えたとしても人生100年時代、介護の備えとしての蓄えは合ったほうが良いでしょう。
人生三大資金といわれる中で、老後資金だけは借りることができず自分で準備しなければなりません。早いスタートをきることで、将来資産は大きく変わります。現役時代の今こそ資産運用を始め、将来の資金を準備していきましょう。
参考資料
- キリンホールディングス「ビール類・RTD・その他樽詰商品・ノンアルコール飲料・輸入洋酒 一部商品の価格改定について」
- 日本年金機構「令和3年4月分からの年金額等について」
- 厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」(2021年12月)
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2021年(令和3年)平均結果の概要」
- 日本年金機構「ねんきんネット」
齋藤 英里奈