物価の上昇が止まりません。現役世代では残業を増やしたり副業をしたりと、生活費をカバーする選択肢はいくつかあります。

しかし年金生活になればそうもいきません。決まった収入額となるので、年金の額によっては昨今の物価上昇を苦しく感じるシニアも多いことでしょう。

特に自営業者・フリーランス者は国民年金だけの受け取りになるため、受給額は心もとないです。

年金生活を見据え、少しでも年金を上乗せする方法を見ていきましょう。

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1. 「国民年金の受給額」自営業者こそ上乗せが必要な理由

日本の年金制度は、図のとおり2階建て構造になっています。

出所:日本年金機構

1階が国民年金(基礎年金)、2階が厚生年金(被用者保険)です。

国民年金には日本に住む20~60歳未満のすべての人が加入し、働き方によって以下の3つに分けられます。

  • 第1号被保険者:自営業、20歳以上の学生、無職など
  • 第2号被保険者:会社員・公務員など
  • 第3号被保険者:第2号被保険者に扶養される配偶者

このうち第2号被保険者は、2階部分である厚生年金にも加入します。将来は国民年金と厚生年金が受給できるため、一般的に年金額は手厚くなると言われます。

しかし第1号被保険者や第3号被保険者は国民年金のみの受給になります。とくに自営業者の場合は世帯でみた年金収入も少なくなる傾向にあるため、年金の上乗せが必要となるでしょう。