若い世代で増えている、つみたてNISA制度を利用した積立投資。

金融庁の資料によれば、つみたてNISAの買付額の年代別比率で多いのは「30代(27.8%)」「40代(26.9%)」「50代」(18.2%)。

買付額の2021年3月末~6月末の増加率で最も伸びたのは「20代(26.0%)」「30代(21.1%)」「40代(17.2%)」と、現役世代でつみたてNISAをはじめる方が増えています。

今やSNSなどでもつみたてNISAの情報を得られる一方で、はじめて運用される方の中には理解しきれないまま積み立てをはじめてしまう方もいるでしょう。

今回は早めに知っておきたいつみたてNISAの落とし穴をご紹介します。

つみたてNISAの落とし穴1.金額設定を見誤る

つみたてNISAは年40万円まで、最長20年間、運用益が非課税になる制度です。

年40万円を12カ月で割るとひと月3.3万円ほど。中には「毎月いくらかけるか」という金額設定を見誤る方もいます。

たとえば満額積み立てたいからと毎月3.3万円積み立てるものの、家計が厳しく赤字になってしまう場合もあるでしょう。これでは本末転倒になってしまうので、無理のない金額からはじめることをおすすめします。

逆にリスクが怖いからと、金額を少なく設定してしまうこともあります。しかし非課税枠は「年40万円まで、最長20年間(20年間で最大800万円)」と決まっています。

積立金額は途中でも変更できるので、まずは無理のない金額からはじめて、余裕ができたら増額するといいでしょう。