高所得者貧乏にならないためにできること
「稼いだお金を何に使おうが、個人の勝手だ」と言われてしまえばそれまでです。しかし、「今さえ良ければそれで良いのか」ということについてはしっかりと考えるべきでしょう。
長い目で人生をみると、転職や子育て、老後などまとまったお金が必要になるタイミングがあります。
上記のようにライフプランを想定した上で、具体的にマネープランまで考えましょう。
- いつまでその収入をキープできるのか(夫婦共働きか専業主婦(主夫)か、雇用形態はどうするか)
- 将来のこと(教育費や老後資金など)は具体的にいくらかかるのか
- 万が一のとき(病気や介護が必要になった場合など)はどうするのか
少なくともこれらに対して、一度真剣に考えてみてはどうでしょうか。
お金は、稼いで使うだけではありません。何かあったときに自分を守ってくれる支えでもあります。
高い収入があるからこそ、貯蓄だけでなく運用を取り入れるなどして、さまざまな方法で将来に向けた資産形成もできるでしょう。
今と将来のバランスを見極め、双方で豊かな生活が送れるように工夫してみてはいかがでしょうか。
参考資料
荻野 樹
執筆者
ファイナンシャルアドバイザー/ファイナンシャルプランナー/宅地建物取引士
大阪市立大学経済学部卒業後、教育業界を経て、メットライフ生命保険株式会社、株式会社ほけんのぜんぶ入社。生命保険販売を通じ、FPとして主に子育て世代の資産形成や老後資金準備に関するコンサルティングをおこなう。専門用語を使わず丁寧で分かりやすいアドバイスが強み。現在は個人向け資産運用のサポート業務を行う。AFP(Affiliated Financial Planner)、一種外務員(証券外務員一種)、宅地建物取引士の資格を保有。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元証券会社社員
経歴と保有資格
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
得意ジャンル
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児のひとり親。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年8月20日更新)。