みなさんは「富裕層」と聞くとどのようなイメージを持つでしょうか。

お金をたくさん持っている方たちですから、好きなときに好きなモノを買うなど「うらやましい」と感じる方が多いでしょう。

実際に筆者が見てきた富裕層たちもお金をたくさん使いますが、無駄だと思ったところには徹底して使わないという印象を受けました。

そこで今回は金融機関に勤めた経験にもとづき、富裕層の特徴、特に節約する面について4つお伝えします。

【富裕層】その定義とお金に対する考え方とは

富裕層といっても、実際にはさまざまなタイプがいます。

まずは富裕層とはどのような方を指すのか、野村総合研究所のデータを参考に確認してみましょう。

出典:野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は133万世帯、純金融資産総額は333兆円と推計」

データによれば「富裕層」は1億円以上5億円未満の純金融資産保有額がある世帯と定義されており、全体で約2%の世帯が富裕層に該当します。富裕層に該当する世帯はかなり少ないです。

そのような富裕層ですが、もちろんさまざまなタイプの方がいて、節約する方もいればしない方もいます。

そもそも「節約」というと、ネガティブなイメージを持つ方も多いでしょう。節約とは切り詰めることなので、一定の我慢も必要です。我慢にストレスを感じるゆえ、「節約」自体をネガティブに捉えてしまいがちです。

しかし、富裕層に関しては節約というよりも「倹約」のマインドを持っていると感じました。

「倹約」とは、無駄遣いをしないこと。節約と同じような意味ですが、倹約は無駄なモノにはお金を使わないという「目的」がしっかりしています。

無駄なモノにはお金は払わないと決めているため、我慢という意識が生まれません。そのため、ネガティブなものではなくポジティブに、かつ能動的に捉えている様子がうかがえました。

では、実際にどのような「倹約」を行っていたのか、経験を踏まえて4つお伝えさせていただきます。