平均寿命と健康寿命は何歳?その関係は

さて、平均寿命が延びていることには触れましたが、「健康寿命」という言葉も見逃すことはできません。

健康寿命とは「日常生活に制限のない期間」と言われ、簡単に言えば「他人の助けを必要とせず、自分自身で生きていける状態」を指します。

平均寿命は87.74歳ですが、健康寿命となると75.38歳まで下がります。

つまり、晩年の約12年間は生活の一部または全部において、周りのサポートや介護を受ける期間になっているということです。

厚生労働省が公表している「健康寿命の令和元年値について」を参考にすると、女性の平均寿命と健康寿命の差は、平成13年以降一貫して12年以上もの開きがあります。

公営の施設であれば、比較的費用の負担は抑えることができますが、応募が殺到しており、中には数年待たないと入所できないといった施設も珍しくありません。

金銭的な面から、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などは難しいといった人も多いでしょう。

そうなった場合、在宅訪問介護を受けるにあたっては、親族のサポートが少なからず必要となるケースもでてきます。

長生きというのはもちろん素晴らしいことではありますが、それと同時に「長生きリスク」というものが存在していることも忘れてはいけないポイントです。