3. 純貯蓄額(貯蓄-負債)の平均値

それでは、貯蓄から負債額を引いた「純貯蓄額」も見ていきましょう。

  • 平均:1,313万円
  • 20代:-388万円
  • 30代:-678万円
  • 40代:-38万円
  • 50代:1,154万円
  • 60代:2,323万円
  • 70代以上:2,232万円

純貯蓄額は20代~40代ではマイナスになっている一方、50代で一気に黒字に転じ、1000万円を超えました。

結婚や住宅の購入など、大きなイベントが起きるタイミングである30代は負債が最も大きくなっています。

しかしその後は徐々に純貯蓄が増える傾向が見て取れます。

4. 投資・資産運用

「貯蓄は老後から取り組もう」と考えていると、ケガなどの思わぬ事態によって計画通りに貯蓄できない可能性があります。

そこで、老後に向けた貯蓄におけるポイントを3つ紹介します。

1. 世界株式への投資

投資するうえでまず考えたいのは、「その資産に成長性はあるか?」という点です。

一般的には、成長性の高い資産はリスクも同様に高くなりますが、それでも高いリターンを狙うのであれば、そのリスクを取ることが重要となってきます。

先進国は経済成長が熟しつつある一方、新興国も含めた「世界株式」というくくりでは、より高い成長性が期待できるでしょう。

2. 長期積立による長期運用

次に重要なのが、「長期・積立・分散」です。

金融商品の価格は日々変動しますので、大きな金額で一括で買うと、値下がりした際に大きな損を計上してしまう可能性があります。

一方、定期的に積立投資する場合は、価格が高い時には少量、価格が低い時には多量に買い付けます。

取得するタイミングを分散させることで購入単価が均され、値動きの影響を受けにくくなります。

3. 投資と保障のバランス

最後に、積立投資を長期で実践する場合、定期的な収入が前提となります。

積立に必要な資金がなくなった場合、資産運用そのものが継続できなくなってしまいます。

ケガや病気など、いつ何が原因でみなさんの収入がなくなってしまうかはわかりません。

ケガや病気などのリスクに備え、保険商品で最低限の保障を備えておくのも重要です。