そもそも年金制度のしくみとは
私達が将来受け取る年金について、まずは基本的なしくみを押さえておきましょう。
日本の公的年金制度は図のように2階建ての構造をしています。
1階:国民年金(基礎年金)
国民年金とはベースとなる年金で、日本に住む20歳以上60歳未満のすべての方が加入します。60歳を過ぎても、条件を満たせば任意加入することもできます。
保険料は一律で、40年間しっかり納めれば「国民年金」の満額を受給できます。
2階:厚生年金(被用者年金)
会社員や公務員等は、国民年金に上乗せして厚生年金にも加入します。
公務員や私学の教職員は共済年金という独自の年金制度に加入していましたが、2015年(平成27年)10月からは厚生年金に統合されました。
保険料は報酬比例制で決まり、納めた保険料や加入期間によって将来の年金額が決まるという仕組みです。
保険料は給与天引きで納めますが、ここには国民年金も含まれています。また受給する厚生年金にも、ベース部分である国民年金の金額が含まれます。