ひと月15万円以上もらえる男性の割合
報酬によって将来の受給額が異なると説明しましたが、ここで、将来受け取れる年金受給額について、厚生労働省年金局「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を元に見ていきましょう。
男性のみの情報を抜粋し、階級も少しおおまかにまとめると、以下のような状況となります。
厚生年金:月額階級別受給権者数
- ~5万円未満:13万857人
- 5~10万円未満:99万1194人
- 10~15万円未満:262万1055人
- 15~20万円未満:444万7680人
- 20~25万円未満:223万4397人
- 25~30万円未満:27万4715人
- 30万円以上:1万6346人
合計:1071万6244人
上記の金額には国民年金(基礎年金)額を含みます。10~25万円に多くの人が分布している状況です。
ひと月15万円以上もらえる男性の割合は65%で、過半数ということになります。10万円以上では90%になり、30万円以上ではわずか0.2%となります。
今回は「月額15万円」を基準に見てきましたが、『月額15万円』あれば安心というわけではありません。
公益財団法人 生命保険文化センターが行った意識調査によると夫婦ふたりで「ゆとりある老後生活資金」として36.1万円となっています。将来のゆとりを手に入れるためにも何かしらの「自助努力」は必要となるでしょう。