2022年4月から新社会人となり、「資産運用を始めてみよう」と考える方もいるかもしれませんね。
将来の老後資金のために、お得に運用ができるiDeCo制度には、覚えておきたいメリットやデメリットがあります。
今回は、初めてiDeCoに挑戦する方でもすっきり理解できるように、みなさんが知りたいiDeCoの疑問にお答えします。
iDeCo制度の基本とメリット・デメリット
iDeCoは、税金の優遇措置を受けながら、資産運用を行うことができる制度です。20歳以上60歳未満の方が、決められた金額内で毎月お金を拠出し、商品を選んで投資を行います。
iDeCoの大きなメリットは、以下の3点です。
<iDeCoのメリット>
- 拠出したお金が、全額所得控除となる
- 運用で得た利益が全て非課税となる
- お金を受け取る際に一括受取を選択すると、「退職所得」となり、控除額が増える(税金が減る)
iDeCoは、税金において多くのメリットがある制度です。掛け金が所得控除となり、支払うべき税金を減らすことができます。
また、一般的な課税口座で投資を行う場合、運用益には約20%の税金がかかりますが、それも非課税となります。受取時にもメリットがあるため、働く現役世代には嬉しい制度です。
一方、iDeCoにはいくつかのデメリットや注意点があります。
<iDeCoのデメリット>
- 引き出しができるのは、原則60歳以降
- 手数料がかかる
- 金融機関が厳選した限られた中から投資する商品を選ぶ
iDeCoはあくまで老後資金にそなえる年金制度なので、一般的な資産運用とは異なります。60歳までお金を引き出すことができないので、万が一に備えて、iDeCoとは別でお金を貯蓄しておく必要があったり、商品選びに制限があったりすることを覚えておきましょう。