年収400万円と聞くと頭に思い浮かぶのは日本人の平均年収かもしれませんね。
2021年9月に国税庁より発表された「令和2年分 民間給与実態調査統計」によれば、現在の平均年収は433万円です。
年齢層としては中堅社員からベテラン社員の方が対象になることが多いのではないでしょうか。
3月3日に行われた政府の経済財政諮問会議では、この中堅社員からベテラン社員に当たるであろう30代半ばから50代半ばの世帯の所得が20年余り前の同世代と比べて、100万円以上減少していたとする調査結果が報告されニュースとなりました。
一つの目線となる年収400万以下は日本の何割か、貯蓄や負債の実態を知り、今からできる備えを考えてみましょう。
年収400万円代世帯はどのくらいいるの?
はじめに、平均年収の400万円代世帯の割合を見ていきましょう。
国税庁の「令和2年分 民間給与実態統計調査」を参考にします。
男女計 給与階級別給与所得者数・構成比
- 2500万円超:0.3%
- 2000万円超 2500万円以下:0.2%
- 1500万円超 2000万円以下:0.7%
- 1000万円超 1500万円以下:3.4%
- 900万円超 1000万円以下:1.8%
- 800万円超 900万円以下:2.8%
- 700万円超 800万円以下:4.4%
- 600万円超 700万円以下:6.5%
- 500万円超 600万円以下:10.2%
- 400万円超 500万円以下:14.6%
- 300万円超 400万円以下:17.4%
- 200万円超 300万円以下:15.5%
- 100万~200万円以下:13.8%
- 100万円以下:8.4%
- 平均:433万円
年収400万円代世帯は14.6%、400万円代以下の層は全体の約7割を占めています。
次に貯蓄と負債、そして純貯蓄がどのくらいあるのか見ていきます。