ソフトバンクグループの株価を押し上げた要因とは
ソフトバンクグループの株価を押し上げた大きな要因のひとつは、米国株の上昇と考えられます。
2022年3月中旬以降、米国株は強い動きを見せました。
背景には、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ消化や、ロシアのデフォルト(債務不履行)の可能性を巡る懸念の後退、ロシア・ウクライナ情勢を巡って停戦交渉が進展しているという期待などが挙げられます。
また、原油高の一服を背景にインフレ高進を巡る懸念が和らいだことも寄与したと推察できます。
ソフトバンクグループは多くの米国株に投資しており、その値上がり益に対する期待から、株価も反発したのではないでしょうか。
また、ソフトバンクグループが多くの株式を保有する中国アリババの株価が上昇したことも、貢献した可能性が高いです。
アリババの株価は、中国政府が株式市場を安定的に維持すると表明したことや、自社株買いの規模を150億ドルから250億ドルに拡大したことを背景に、大きく値上がりしました。
これらの要素が、ソフトバンクグループの株価を押し上げたのではないでしょうか。
執筆者
1991年生まれ。新潟県新潟市出身。2022年に株式会社モニクル傘下の株式会社ナビゲータープラットフォーム(現:株式会社モニクルリサーチ)に入社し、現在はコンテンツ編成本部マネージャー。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」を中心に、多くの読者の方に幅広いコンテンツを届けるための戦略立案に従事している。
それ以前は、LIMO編集部にてアシスタント・コンテンツマネージャー(ACM)として従事。第一報として報道されるニュースを深堀りし、読者の方が企業財務や金融に対する知的好奇心を満たしたり、客観的データや事実に基づく判断を身に付けられたりできる内容の記事を積極的に発信していた。
入社以前は、株式会社フィスコにて客員アナリストとして約20社を担当し、アナリストレポートを多数執筆。また、営業担当として、IRツール(アナリストレポート、統合報告書、ESGレポートなど)やバーチャル株主総会サービス、株主優待電子化サービスなどもセールス。加えて、財務アドバイザーとしてM&Aや資金調達を提案したほか、上場企業向けにIR全般にわたるコンサルティングも提供。財務アドバイザリーファームからの業務委託で、数千万~数十億円規模の資金調達支援も多数経験。
株式会社第四銀行(現:株式会社第四北越銀行)、オリックス株式会社でも勤務し、中小・中堅企業向け融資を中心に幅広い金融サービスを営業した。株式会社DZHフィナンシャルリサーチでは、日本株アナリストとして上場企業の決算やM&A、資金調達などのニュースと、それを受けた株価の値動きに関する情報・分析を配信。IPOする企業の事業・財務を分析し、初値の予想などに関するレポートを執筆。ロンドン証券取引所傘下のリフィニティブ向けに、週間・月間レポートで、日本株パートを執筆。経済情報番組「日経CNBC」にて毎月電話出演し、相場や株価の状況も解説していた。
最終更新日:2024/09/04