リタイア世帯の支出額は月にいくらか

それではリタイアを迎えた夫婦の場合、月の支出額はいくらくらいになるのでしょうか。

総務省の「家計調査年報(家計収支編)2021年」から65歳無職世帯の消費支出を確認してみます。

65歳以上無職世帯の支出平均

  • 食費:6万8901円
  • 住居:1万6185円
  • 光熱・水道:2万1008円
  • 家具・家事用品:1万348円
  • 被服及び履物:4920円
  • 保健医療:1万5635円
  • 交通・通信:2万6521円
  • 教育:277円
  • 教養娯楽:1万9587円
  • その他の消費支出:4万4202円
  • 合計:22万7585円

実際にはここに税金や社会保険料等も加わるため、実支出はもう少し高くなります。また住居費が1万6185円となっていますが、賃貸に住む場合は家賃分の上乗せが必要になるでしょう。

年金だけで暮らす場合、実際には赤字となる世帯も多いことが推測されます。

年金だけではなく「貯蓄」も重要に

憧れの年金生活。しかし、思っていたほど余裕のある暮らしとはいえないのが現状です。

年金の受給額は個人差が激しいため、まずは目安額を知ることが大切です。ねんきん定期便やねんきんネットを確認する習慣をつけましょう。

問題意識が芽生えたのであれば、今から対策することで将来資金を作ることが大切です。

教育資金や住宅購入費などとは別に、「老後資金」として積み立てていきましょう。

貯蓄とは銀行への預金だけを指すわけではありません。多くの方が実践しているように、保険や資産運用にもバランス良く振り分けることで、守りながら育てることも可能となります。

自分に合う方法やとれるリスクを知るためにも、まずは情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。

参考資料

太田 彩子