国民年金の上乗せ術5選

国民年金しかない自営業者の場合、年金を上乗せできる方法を知っておいて損はありません。ここでは代表的な方法について5つご紹介します。

1.付加保険料を納める

定額保険料に400円を上乗せして支払うことで、受給額に「200円×付加保険料納付月数」が上乗せされます。

つまり2年以上年金を受け取ると、支払った付加保険料の元が取れる計算になります。

2.国民年金基金制度

老齢基礎年金に上乗せして加入できる年金制度で、自営業者等にとっての2階部分となります。

掛け金は給付の型や加入口数、加入時の年齢、性別によって決まります(上限は月額6万8000円)。

さらに掛け金は全額所得控除となるため、現役時代の税負担を抑えることも可能です。

ただし付加保険料を納めている方は加入できず、免除期間がある方も加入できないなど条件があるので注意が必要です。

3.高齢任意加入する

国民年金の満額を受給するには、40年の資格期間が必要です。そのため過去に加入していなかった期間があれば、その分が差し引かれてしまいます。

40年に近づけるためには、60歳以上も国民年金に加入し続けるという「任意加入制度」を活用する方法もあります。

こちらも繰上げ受給をしていないなどの条件があるため、注意が必要です。

4.繰下げ受給する

自営業者の場合、定年退職という概念がありません。一般的には65歳から受給開始となる年金ですが、もしそれ以降も働けるようであれば、繰下げ受給することで年金額をアップさせることも可能です。

5.iDeCoなどで独自に上乗せする

公的年金ではなく、自分で私的年金を備える方法もあります。

iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)であれば掛け金が所得控除の対象となり、運用益にかかる税金も非課税です。また受取時にも各種控除が受けられるため、税金面の魅力も高いでしょう。

そのほか民間の個人年金保険に加入するという方法もあります。