一般的な夫婦世帯の年金額は約22万円だが個人差あり
2022年度の新規裁定者では、一般的な夫婦世帯の年金額が21万9593 円となります。
しかし実際に受給されている年金の額を見る限り、個人差が大きいことがわかりました。
「約22万円もらえるだろう」と考えることは少し危険かもしれません。
加えて、年金の額は毎年改定されます。物価や賃金で変動するため、物価があがれば年金の額はあがるというのが一般的な考え方ですよね。
しかし、ここ2年はマイナス改定が続いています。
厚生労働省の「公的年金財政状況報告-令和元(2019)年度-」によると、減少傾向にある要因として以下の6つが挙げられています。
- 報酬比例部分の給付乗率の引下げ
- 定額部分の定額単価の引下げ
- 定額部分の支給開始年齢の引上げ
- 加給年金の対象者の減少
- 物価スライド
- 特例水準の解消(年金額のマイナス改定)
今後も年金額が減少することは十分に考えられるため、自分自身で老後資金を準備する必要性はますます高まるでしょう。
将来に向け、少しずつ準備を始めていきたいですね。
参考資料
- 厚生労働省「令和4年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」(2021年12月)
- 厚生労働省「公的年金財政状況報告-令和元(2019)年度-」
LIMO編集部