75日線も回復し、一時200日線も突破

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。

先週は21日(月)が春分の日の祝日で休場。営業は4日間でした。

前週末に25日移動平均線を回復していたことから、先週はそれを維持できるかどうかがポイントでした。

実際には、25日線を維持しただけでなく、75日線も回復、さらに、一時200日線も突破しました。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。

チャートの形はよくなっています。足元では、1月15日の高値(2万9388円)を始点とする短期的な下降トレンドとなっていましたが、そのチャネルの上限も超えました。

また、先週の上昇で、直近の戻り高値である2月10日の高値(2万7880円)も超えました。

このあたりは75日線とも重なっているため、抜けるのにややパワーがかかるところでしたが、すっと抜けてしまいました。

今後は、このあたりが下値サポートラインに転じることが期待されます。

今週、まずは心理的節目となる2万8000円を維持できるかどうか、さらに現在ローソク足の実体がかかっている200日線を抜けられるかどうかがポイントになります。

このあたりを抜けると、再度の3万円も視野に入ってきます。

ただし、3月上旬から急速に反転しやすいため、利益確定の売りも出やすいところです。

といっても、2万7000円まで下がったとしても、まだ1月15日からの下降トレンドにも達しません。若干の調整は押し目買いの好機と考えていいでしょう。

下原 一晃