人生三大支出は大きいからこそ、早めの対策を

年収600万円台の世帯はしっかり貯蓄をしていたものの、負債も大きいことが分かりました。

住宅ローンが約900万円残っていましたが、かかるお金はそれだけではありません。

たとえば、教育費。小さな頃は赤ちゃんにかかる費用や習い事から始まり、塾代、養育費、教育費とまとまった金額が必要になります。

たとえば2021年12月20日に公表された日本政策金融公庫の「令和3年度 教育費負担の実態調査結果」によると、大学の入学費用と4年間の在学費用は以下の通り。

  • 国公立大学:481.2万円
  • 私立大学(文系):689.8万円
  • 私立大学(理系):821.6万円

国公立でも約500万円、私立になれば700~800万円になりますね。さらに自宅外通学者へ仕送りをする場合、年間平均は95万8000円(月額7万9000円)です。

これ以外に、2019年に話題となった老後2000万円を準備するとすると、「住宅ローン・教育費・老後資金」といった人生三大支出だけでもかなりの金額になります。

年収600万円世帯であっても、きちんと計画を立てて備える必要があるでしょう。これだけの金額がかかるとなると、貯蓄も預貯金だけでなく、一部で運用を取り入れるほうが効率的と言えそうです。

運用にはリスクがありますが、さまざまな手段で情報収集することが可能です。

ご自身の今の年収や貯蓄・負債、そして今後必要となる費用を考えながら、効率よく貯めていく方法をこの春考えてみてはいかがでしょうか。

参考資料

LIMO編集部