「年金」には個人差がある!注意したいこと4つ
厚生年金の平均は約14.4万円、国民年金の平均は約5.6万円であることがわかりました
しかし受給月額ごとの人数を見る限り、さまざまな受給額の人がいます。
ここでは年金に個人差がある理由や注意点をみていきましょう。
国民年金は納付期間で受給額が決まる
国民年金の場合、全員が一律の保険料を納めます。そのため未納期間がある人は、受給額が差し引かれることになります。
「学生の間に免除申請をしていた」「転職期間中に国民年金を払い忘れた」などが比較的多いため、この機会に未納期間がないか確認しましょう。ねんきん定期便やねんきんネットで確認できます。
厚生年金は現役時代の報酬で受給額が決まる
厚生年金の場合、報酬によって保険料が決まります。納めた保険料や加入期間で受給額が決まるため、給与の高い人は年金も高くなる傾向にあります。
つまり個人差が激しいため、平均値を参考にするのはリスクがあります。こちらもねんきん定期便やねんきんネットで「自分自身の目安額」を確認する習慣をつけましょう。
公的年金の受給額を増やす方法は若い頃から検討すべき
年金の目安額が意外に少ないと感じたとき、年金額を増やす方法もあります。
国民年金基金や付加年金、繰下げ受給等を聞いたことがある方も多いでしょう。
しかし、実際に年金を受給するタイミングになると選択肢は減ってしまうものです。
国民年金の受給者か厚生年金の受給者かによっても方法は異なるため、できるだけ早めに対策を始めましょう。
年金だけではなく「貯蓄」も重要に
定年退職後は「年金だけで暮らす」というイメージを抱える方も多いです。
しかし、実際には年金には個人差があり、十分な額が受け取れる保証はありません。世代間扶養の方式をとる公的年金では、このまま少子高齢化が進めばもっと受給額が減ってしまうでしょう。
年金だけでなく、自助努力として貯蓄も必要であることを認識しておきましょう。