定年に向けた準備3選

60代でまとまった貯蓄を保有していても、人生100年時代では、老後だけでおよそ35年間です(老後を65歳からと考えた場合)。

60代どう貯蓄を使うかで、70代、80代の貯蓄へと繋がります。

定年の今こそ、しっかりお金について考えたいところ。次のような準備を行うといいでしょう。

1.1カ月の収支を確認する

定年前と定年後では月々の生活費が変わります。基本的に生活費が下がる方が多いですが、定年前よりは光熱費や趣味に使うお金が増えるでしょう。

収入である年金受給額と、月の支出を計算して、なるべく赤字が出ないように生活する方法をご家庭で考えましょう。

2.お金を仕分ける

次に、ご自身の貯蓄を「時間」と「目的」に分けて仕分けましょう。

「生活費の補充」「住宅ローンの返済」「リフォーム」「子や孫への援助」「趣味や夢の費用」「病気など万が一の費用」「介護費用」など。いつ使うのか、何に使うのかで分けます。

漠然と保有するのでなく、具体的に仕分けることで貯蓄を守る目的意識とモチベーションが上がります。

3.資産寿命を伸ばす方法を考える

貯蓄を仕分けた後、すぐに使うお金については安全性が高いもので保有しましょう。つい引き出してしまわないように、普段使う口座とは別で保有するなどの工夫を行いましょう。

長期間使わないお金については、運用を取り入れて資産寿命を伸ばすのもいいでしょう。運用にはリスクがあり、株の短期売買のイメージを持たれる方も多いですが、リスクが低い金融商品・運用方法もあります。

たとえば債券だったり、また投資信託でも毎月積み立てることでリスクを抑えることも可能です。

毎月一定額を積み立てる積立投資は、利息が利息を呼ぶ複利の効果が期待できるので、長期間運用できるのであれば60代から検討しても良いでしょう。

何よりもまずは情報収集が大切です。大切な老後資金のことですから、しっかり情報収集をして計画を立ててくださいね。

参考資料

LIMO編集部