まだまだ寒い日が続くものの、暦の上では2月4日の立春を境に「春」を迎えます。
ここもとは新型コロナウイルスの影響で学生生活や就職活動がリモート中心だった世代も、春に新たな社会人となります。
厚生労働省「令和2年度 賃金構造基本統計調査」によれば、大卒の初任給の平均額は22万6000円です。
ひと昔前と比べると初任給の平均額は上がっているため、「自分の初任給はこんなになかった」と思う人もいらっしゃることでしょう。
では、退職後に年金でひと月平均20万円もらえる人はどれくらいいるのでしょうか。
今回は男女別にもらえる割合も解説していきたいと思います。
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厚生年金とは
まずは、改めて厚生年金の仕組みをおさらいしましょう。
加入対象は、公務員や会社員などで、報酬比例で保険料は異なります。
対象者は、国民年金に加えて厚生年金がもらえることになります。年収が高い場合は払う保険料も高くなりますが、将来もらえる年金も期待できます。
令和2年度に厚生年金を受給した人は、全体で1611万133人。
受給年金額を1万円ごとに分けて受給人数を見てみると、受給額のボリュームゾーンが浮かび上がってきます。厚生年金の平均額はいったいいくらなのでしょうか。
【全国男女計】厚生年金の年金月額階級別の老齢年金受給者数のデータ
- 1万円未満:10万511人
- 1万円以上~2万円未満:1万8955人
- 2万円以上~3万円未満:6万6662人
- 3万円以上~4万円未満:11万9711人
- 4万円以上~5万円未満:12万5655人
- 5万円以上~6万円未満:17万627人
- 6万円以上~7万円未満:40万1175人
- 7万円以上~8万円未満:69万4015人
- 8万円以上~9万円未満:93万4792人
- 9万円以上~10万円未満:112万5260人
- 10万円以上~11万円未満:111万9158人
- 11万円以上~12万円未満:101万8423人
- 12万円以上~13万円未満:92万6094人
- 13万円以上~14万円未満:89万7027人
- 14万円以上~15万円未満:91万3347人
- 15万円以上~16万円未満:94万5950人
- 16万円以上~17万円未満:99万4107人
- 17万円以上~18万円未満:102万4472人
- 18万円以上~19万円未満:99万4193人
- 19万円以上~20万円未満:91万6505人
- 20万円以上~21万円未満:78万1979人
- 21万円以上~22万円未満:60万7141人
- 22万円以上~23万円未満:42万5171人
- 23万円以上~24万円未満:28万9599人
- 24万円以上~25万円未満:19万4014人
- 25万円以上~26万円未満:12万3614人
- 26万円以上~27万円未満:7万6292人
- 27万円以上~28万円未満:4万5063人
- 28万円以上~29万円未満:2万2949人
- 29万円以上~30万円未満:1万951人
- 30万円以上~:1万6721人
受給者が多い金額帯は9~10万円であることがわかりますね。
男女の平均値は14万4268円となっていますが、一部の大きな金額につり上げられた金額となっています。そのため、現実的には「9~10万円くらいもらえる人が一番多い」とご理解いただくのがよいかもしれません。