水やり

ランは水苔に植え付けてあります。ランは乾燥が苦手ですが、水苔が湿りっぱなしなのも生育に悪影響を及ぼします。水やりは、実際に触って水苔が完全に乾いたときにたっぷりあげましょう。

夏の水やりは気温が下がる夕方におこないます。冬の水やりは常温程度の水をあげるとよいでしょう。冬の冷たすぎる水はランにとっても負担です。

日当たり

ランは基本的に明るい場所が好きで、生長には日光が欠かせません。春と秋は日当たりのよい場所でたくさん日光を当てて管理しましょう。

ただし、夏の直射日光は葉焼けの原因になります。遮光ネットなどを使って日差し対策をしましょう。

冬は室内の日当たりのよい場所で管理します。冬にたくさん日光を浴びることで、花付きが良くなります。新芽の出ている反対側からも光が当たるように管理すると株がきれいに育ちます。

Mariia Boiko/Shutterstock.com

肥料

花が咲いているときや冬期は、特に肥料を与える必要はありません。真夏の猛暑が続くような日も避けるようにしましょう。

肥料は、ランの新しい根が伸び、旺盛に生育している春~秋に与えるのが適当です。ラン専用の肥料が販売されていますので、適量を守って使用すると手軽です。

まとめにかえて

ランの栽培は気をつけるポイントが多く、せっかく育てても花がつかない場合もあります。世話が大変に感じるかもしれませんが、コツさえ覚えればランは園芸初心者でも育てることが可能です。

慣れるのに時間がかかるかもしれませんが、豪華で繊細な花が咲いたときの喜びはひとしおです。じっくりゆっくり大切に育てて、ランのある暮らしを楽しんでみてください。

大城 望