今、日本人の「投資における考え方」が変わりつつあります。
皆さんの中にも、年金問題やコロナ禍での生活の変化などをきっかけに考え方が変わった人もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、何事も新たな取り組みを始める際、焦りは禁物です。
今回は元銀行員である筆者が、投資で失敗してしまう人の行動を解説します。
投資においてリスク選好強まる日本人
知るぽると(金融広報中央委員会)が2022年2月14日に発表した全国5000世帯(世帯主が20歳以上80歳未満でかつ世帯員が2名以上の世帯)を対象とした「家計の金融行動に関する世論調査2021年」(二人以上世帯調査)によると、近年、投資において安全性よりも収益性を求める人が急激に増えました。
具体的には、「金融商品を選択する際に重視すること」で、安全性を選ぶ人の割合は2020年の37.2%から2021年には29.2%へと低下し、一方で収益性を選ぶ人は22.0%から34.9%と大幅に増えました。
また、「元本割れを起こす可能性があるが、収益性の高いと見込まれる金融商品」について、「そうした商品を保有しようとは全く思わない」と考える人は2020年の67.6%から2021年には50.3%へと低下し、「積極的に保有しようと思っている」「一部は保有しようと思っている」と考える人の合算は30.8%から一気に49.6%へと増加しました。
このように日本人の投資マインドが変化した中、LIMOの読者の中にも、これまでの投資に対する考えを改めた人もいらっしゃるのではないでしょうか。
これまでと何か違った取り組みを始める際、失敗は付きものです。
しかし、できるなら失敗は避けたいものです。
そこで、次からは資産運用で失敗してしまう人の行動を3つ解説していきます。