厚生年金「女性でひと月25万円以上も貰える」割合を徹底解剖厚生労働省「令和２年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」大解剖シリーズ

「老後資金が不安」という女性は少なくありません。特に女性の場合、平均寿命が男性に比べて長いため、パートナーがいても老後ひとりになる可能性は高い傾向にあります。

老後の生活の柱となるのが「厚生年金」です。厚生年金は国民年金に上乗せして、会社員や公務員などが加入するもの。
厚生年金が月25万円貰えれば、貯蓄から切り崩すことなく生活できそうですよね。

では実際に女性で厚生年金を月25万円以上貰える人はどれくらいいるのでしょうか。

まずは厚生年金の受給額を男女でチェック！

2021年12月に発表された厚生労働省の「令和２年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」より、まずは厚生年金の受給分布を男女で分けて確認しましょう。

出所：厚生労働省の「令和２年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」

〈全体〉平均年金月額：14万4366円

※国民年金の金額を含む

上記をみると、男女でボリュームゾーンが大きく異なるのが分かりますね。

平均で比べると、男性は約16万円ですが、女性は約10万円です。これは厚生年金が加入月数や収入に応じて納めた保険料により受給額がそれぞれ異なるため。

女性は男性に比べて収入が低かったり、途中で離職したりする傾向にあるためこのような差が見られます。では女性にクローズアップしてみていきましょう。