25日移動平均線付近で上値を押さえられる
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。
週初14日は窓をあけて寄り付いたものの引けにかけては陰線となりました。
ただし、ローソク足の実体が25日線を回復したことから、その後の上昇も期待されました。
実際には翌15日に大きく窓をあけて下落すると陰線が続きました。
25日線付近まで上昇すると上値を押さえられ下落するという動きでした。
今週以降の展開はどうなるでしょうか。
方向としては大きく2つ。
このまま25日線を回復できず下落するか、再び25日線を奪回するかです。
前者の場合、1月27日の安値(2万6044円)が当面の下値メドとなります。
ここを割り込むと短期的な下降トレンドラインが形成されてしまいます。
逆にここから25日線を回復すると、1月27日の安値とともにWボトムの形になりますので、今後の上昇が期待できます。
まずは今週、25日線を回復できるかどうかがポイントになります。
ただし、どちらにも行きやすいということは、方向感が出しづらいということでもあります。
上値メドは、直近の戻り高値である2月10日の高値(2万7880円)あたりになります。
ここを回復するまでは様子を見るのも一つの方法です。
足元ではかなり上下に値が振られる展開が続いていますが、1カ月足などの長い足でチャートを見ると、現状は大きな上昇トレンドの上昇一服といったところ。
目線は上にもちながらタイミングを見計らって上昇の動きがあればついていきたいところです。
下原 一晃