もうすぐ3月、定年退職の時期です。「セカンドライフがはじまる楽しみ半分、年金生活になる不安半分」という方も多いのではないでしょうか。
貯蓄がいくらあれば安心、とは言い切れませんが、みんなの貯蓄平均は気になるところ。同時に、退職して月の収支がどう変わるかも知っておきたいところですよね。
60代の貯蓄の平均額と老後のリアルな生活費を見ていきましょう。
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60代「みんなの貯蓄」平均はいくら?
まずは金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」より、60代・二人以上世帯の貯蓄平均をみていきましょう。
60代世帯の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯含む)
- 平均値:1745万円
- 中央値:875万円
平均値は1745万円です。まとまった貯蓄がある印象ですね。
2019年には年金以外に老後2000万円が必要という「2000万円問題」が話題となりました。2000万円というラインで見ると、平均でも届いていません。
より実態に近い中央値になると、875万円まで下がります。人生100年時代と考えると、60代では残り約40年。40年ものあいだ、生活費で足りない分を切り崩したり、万が一の時の備えとしたりするとなると心もとないでしょう。
平均や中央値のみでは実態がわかりにくいので、くわしい分布を確認しましょう。