株式市場の振り返り-日経平均株価はほぼ横ばいの一方で、TOPIXは高値更新

2017年2月22日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,379円(▲1円、▲0.01%) 僅かに反落
  • TOPIX 1,557.0(+1.4、+0.1%)  小幅3日続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,033.7(+0.9、+0.1%)  小幅3日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:906、値下がり銘柄数:920、変わらず:176
  • 値上がり業種数:19、値下がり業種数:14

東証1部の出来高は21億7,480万株、売買代金は2兆1,068億円(概算)となり、いずれも前日から大幅増加となりました。売買代金は3日ぶりに2兆円を回復しています。

日経平均株価は、NY市場の最高値更新などを受けて、寄り付きこそ小高く始まりましたが、その後は前日終値を挟んだ攻防となりました。前場の後半には一時▲52円安となる場面が見られたものの、最後はやや戻した結果、ほぼ前日終値並みで引けています。

ただ、日中安値を付けた際には、最近よく見られる“突然の急落”が起きており、やや不安を残したと言えましょう。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、寄り付き直後に年初来高値を更新しました。このあたりは日経平均株価と少し違う傾向が出ているようです。

東証マザーズ総合指数は3日続伸、売買代金は8日連続の1,000億円超

東証マザーズの出来高は5,835万株、売買代金1,157億円となり、いずれも前日から若干の減少でした。ただ、値嵩株を中心とした取引が多かったため、売買代金は8日連続の1,000億円超を維持しています。

ようやく個人投資家の資金流入が戻りつつありますが、昨年は3月11日~7月19日まで4か月強にわたって連日の1,000億円超だったことを考えると、まだまだと言えます。なお、総合指数は小幅ながら3日続伸となりました。

コマツやJ.フロント リテイリングが高値更新、株価下落が続いた東芝は爆騰

個別銘柄では、東芝(6502)が+22%超上昇する爆騰となり、マーケットの話題となりました。

また、コマツ(6301)が堅調に推移して年初来高値を更新したほか、アルプス電気(6770)も連日の高値更新となりましたが、終値では安く引けています。

さらに、J.フロント リテイリング(3086)が久々の高値更新となりました。小売セクターの中ではパッとしなかった百貨店株にも動きが出始めた可能性もあります。その他、自動車株では三菱自動車(7211)が急騰しています。

一方、キーエンス(6861)やファナック(6954)などFA関連株が下落し、三井不動産(8801)など不動産株も冴えない動きとなりました。また、直近は株価上昇が続いたアサヒグループホールディングス(2502)は大幅反落となっています。

新興市場では、エディア(3935)やアスカネット(2438)が値を飛ばし、ドリコム(3793)も大きく値を上げました。一方で、アカツキ(3932)やアンジェスMG(4563)が冴えない値動きとなっています。

青山 諭志