今からどう備えるか
60代では二人以上世帯の7割が、単身世帯の8割が貯蓄2000万円を達成していませんでした。貯蓄が少ない世帯では今からできる対策をする必要があります。
まだ現役時代や60代であれば、できるだけ仕事を続けるのも一つの選択肢です。働くことで収入を得たり、貯蓄を切り崩すスピードを遅らせたりすることができます。
お金以外でも、社会とのつながりを持てたり、やりがいがあったり、規則的な生活を送ることで健康に良かったりといったメリットもあるでしょう。
同時に考えたいのが、お金にも働いてもらう資産運用です。たとえば長期間にわたり投資信託等へ毎月積み立てていく積立投資なら、利息に利息がつく複利の力を期待できます。
人間、体力にもひとりでできることにも限界があります。運用にはリスクがありますが、仕事をやめた後でも続けることができるでしょう。2つの方法で備えておくと、安心感も高まります。
60代の方は低リスクの運用がおすすめなので、ご自身に合った投資スタイルや金融商品を検討してみてくださいね。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和2年(2020年)調査結果」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和2年(2020年)調査結果」
宮野 茉莉子