寒い日が続きますが、暦の上では立春を過ぎました。木々も次第に芽吹き、新しい季節が訪れます。
新年度を前に考えたいことは、「将来のお金」のこと。いずれ定年退職を迎えたあと、生活を支えるのは年金となります。最近はコロナ禍での経済不安や「老後2000万円問題」などで、年金暮らしに不安を抱える若者が増えました。
年金だけで暮らすことになったとき、「ひと月に20万円あればなんとか暮らせそう」と感じる方は多いです。
そこで今回は、厚生年金を「ひと月20万円以上」もらう人の割合を調査してみます。将来に向けたマネープランの参考にしてもらえれば幸いです。
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まずは年金制度を正しく知ることから
日本の年金制度は「2階建て構造」と呼ばれます。まずはこの仕組みをただしく理解しておきましょう。
1階部分にあたるのが国民年金。日本に住む20歳以上60歳未満のすべての人が加入し、一律の保険料を納めます。
中には大学生の間や収入が苦しいときなど、「未納期間」がある方もいるでしょう。未納の分については満額から差し引かれ、将来の年金額が決定されます。
また2階部分にあたる厚生年金には、国民年金の上乗せとして会社員や公務員などが加入します。収入に応じた保険料を納め、その金額や加入期間によって、年金額が決まるという仕組みです。
では、実際の受給額はいくらくらいなのでしょうか。2021年12月に発表された厚生労働省の「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に、紐解いてみます。