気が付けば2022年も1ヶ月以上が過ぎました。「新年を迎えたら、〇〇を始めたい!!」と思いながら、結局1ヶ月経ってしまっている…という方は、おそらく私だけではないと思います。

新年をきっかけに始める事のひとつとして、「お金の整理」を始めた(もしくはこれから始めたい)という方は多いのではないでしょうか。

そんなとき、あらためて自分の給与明細をみて、税金と社会保険料が引かれなければもっと手元に残るのに…と感じてしまう方もいるかもしれませんね。

私は以前、生命保険会社に勤務し、数多くのお客さまから将来のお金の相談を受けてきました。その経験もふまえ、将来受け取ることになる年金事情を紐解きながら、年金からも引かれることになるお金についてお話ししていきたいと思います。

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国民年金(基礎年金)と厚生年金のしくみ

まずは「年金制度のしくみ」についておさらいします。

国民年金(基礎年金)は、日本国内に住むすべての20歳から60歳未満の人を加入対象としています。

年金保険料は定額制(保険料額=基本額1万7000円×保険料改定率)をとっており、20歳から60歳の40年間保険料を納付すれば「満額」(78万900円×改定率)が受け取れます。

納付期間が足りない場合は、その割合を満額から差し引く計算方式をとっています。

一方、厚生年金は国民年金に上乗せする形で報酬比例の年金を支給する制度です。

そのため、勤務先にそもそも厚生年金の制度があるのか、どれだけの期間勤務しているか、毎月の報酬月額はいくらか、などが、老後の受給額に響きます。

上記のことから、日本の年金制度は「2階建て構造」などと呼ばれています。