2月に入り、定年退職を迎えた後のセカンドライフを想像する方もいるでしょう。前から興味があった趣味にチャレンジしたり、行きたかった場所へ旅行したりと、予定を立てるのも楽しいですね。
一方で気になるのが、退職をした後のお財布事情です。一般的に年金の受給スタートは65歳から。年金のみの生活となると、貯蓄を切り崩していくことに不安も感じるでしょう。
参考までに、今の60代の方はどれくらいの貯蓄を保有しているのでしょうか。2000~4000万円以上保有している方も確認していきます。
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60代の貯蓄や負債、その平均はいくらか
今回は総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2020年(令和2年)平均結果―(二人以上の世帯)」から、60代・二人以上世帯の貯蓄と負債額の平均を確認しましょう。
60~69歳の貯蓄
- 貯蓄現在高:2384万円
- 負債現在高:242万円
純貯蓄額:2384万円ー242万円=2142万円
60代・二人以上世帯の貯蓄平均は2000万円以上。2019年には年金以外に老後2000万円が必要という「老後2000万円問題」が話題となりましたが、それをクリアしていますね。
貯蓄から負債額をひいた「純貯蓄額(ほんとうの貯蓄)」でみても2000万円以上です。
二人以上世帯、全体の貯蓄平均は1791万円、負債平均は572万円です。全体と比べても、60代は貯蓄に余裕があることが分かります。
これは若い頃からの貯蓄や退職金、相続資産などが影響しているのでしょう。