平成30年版厚生労働省白書によると、50歳までに一度も結婚しない人の割合を示す『50歳未婚率』は2040年時点では、男性29.5%、女性では18.7%になると推計されています。

今の世の中をふまえて鑑みると、皆婚と言われた1980年代の方が特殊だったようにも感じてしまうような結果ではないでしょうか。

私は以前、生命保険会社に勤務しファイナンシャルプランナーとして多くのみなさんのお金にまつわる相談を受けてきました。

その経験もふまえ、現在のシニア世代の年金受給額事情を紐解きながら、シングル世帯の老後へのお金の備え方についてお話ししたいと思います。

公的年金のしくみ

まずは、日本の年金制度についておさらいしていきましょう。

国民年金(基礎年金)は、日本国内に住むすべての20歳から60歳未満の人を加入対象としています。

年金保険料は定額制(保険料額=基本額1万7000円×保険料改定率)をとっており、20歳から60歳の40年間すべて保険料を納付すれば「満額」(78万900円×改定率)が受け取れます。納付期間が足りない場合はその割合を満額から差し引く計算方式をとっています。

一方、厚生年金は国民年金に上乗せする形で報酬比例の年金を支給する制度です。

そのため、勤務先にそもそも厚生年金の制度があるのか、どれだけの期間勤務しているか、毎月の報酬月額はいくらか、などが受給額を大きく左右します。

上記のことから、日本の年金制度は「2階建て構造」などと呼ばれています。