切り戻し
切り戻しをすることで、秋花を咲かせるための準備をします。夏の暑さや病害虫で弱ったダリアを復活させる方法としても効果的です。
1節以上を残すようにして、地上30~40センチほどの高さで主茎を切断します。しばらくすると脇芽が出てきますが、地中もしくは地際から出てきた脇芽だけを残し、それ以外はすべてかき取ってください。
主茎の中は空洞になっているため、切り戻し後そのままにしておくと水がたまり腐敗を引き起こしてしまいます。主茎を切断したら切り口を乾燥させたあと、覆いをしましょう。
病害虫
ダリアにはハダニやアブラムシ、ネキリムシなどが発生します。見つけ次第捕殺し、薬剤を散布しましょう。葉の表面に粉をまぶしたようになるうどんこ病なら適切な薬剤の散布で対処できます。
黄色い斑が出るウイルス感染や茎の変色等が見られる青枯病の場合は対処法がないので予防が大切になります。茂りすぎた葉を取って風通しを良くしたり、適切な水やりで過湿にしないことが大切です。
花後の管理
見頃を過ぎた花はガク片真下で切り落とすと、断面も空洞になりません。秋は球根が育つ季節なので、霜がおりるまでに球根を掘り上げることで、来年またダリアを楽しむことができます。
掘り上げた球根は水で洗い、1週間ほど乾燥させます。湿度の高い地域ではバーミキュライトやピートモスを混ぜた土を入れた箱の中に球根を入れ保管します。
乾燥する地域では土に混ぜた湿らせたバーミキュライトを入れた箱の中に球根を入れてください。霜に当たらず、気温が5度を下回らない場所で管理しましょう。
まとめにかえて
手をかければかけるだけ、立派な美しい花を見せてくれるダリア。
球根植物なので、ポイントを押さえてお世話をすれば何年も楽しめるのも大きな魅力です。種類も豊富なので、ぜひ挑戦してみてください。
大城 望