時間を味方につけたかどうか

老後の貯蓄は、当たり前のように聞こえますが、それまでの蓄積が大きく影響します。

わかりやすい例でいえば、「節約を心がける」など、お金に余裕を作るための生活スタイルをどれだけ長い期間続けてきたかが響きます。

また、時間を味方につける方法はほかにもあります。

「タイム・イズ・マネー」という言葉を皆さんは、一度は聞いたことがあるでしょう。

資産運用の世界では、「複利効果」の存在によってこれが色濃く出ます。

複利効果とは、「リターンがリターンを生む」ことです。

たとえば、10万円を年率5%で10年運用したケース、40年運用したケースを考えてみます。

  • 初期投資額:10万円
  • 年率リターン:5%
  • 運用10年後の資産:16万円強
  • 運用40年後の資産:70万円強

運用期間の差は30年で、資産額の差は50万円以上開く計算となります。

もちろん、毎年安定して5%のリターンを上げ続けるというのは非現実的な仮定ですが、少なくとも「時間をかける」ことの大切さはイメージできたのではないでしょうか。

金融資産が2000万円以上ある世帯は、このように時間を味方につけた資産形成を心がけてきたのではないでしょうか。