行動すれば不安を減らすことも可能
長生きは喜ばしいことのはず。しかし、老後に対して8割以上の方が不安を感じるという結果となりました。
年金生活に入れば、年金と貯蓄から切り崩して生活することになります。少子高齢化の影響もあり、年金だけでは生活できないといわれる現代の働く世代。
厚生労働省年金局が公表する「令和2年度(2020年)厚生年金・国民年金事業の概況」によると、国民年金の平均月額は5万6252円、厚生年金の平均月額は14万4366円。心もとないと感じる方もいるでしょう。
収入が急に増えることもなく、最近では食料品などの物価も上がっており、不安を感じるのも納得です。
一方で、不安は人に相談し、具体的な対策をとることで減らすこともできます。
お金のことを他人に相談しにくいなら、紙に書くのもいいでしょう。「いったい自分は何が不安なのか」を具体化することで漠然とした不安もおさまります。
次にその不安を減らすために自分は何ができるのか、具体的に考えましょう。資格を取得する、副業を始める、転職するといった「仕事そのもの」に対する対策もその一つ。
1番はじめた人の多かった資産運用のように、「お金を増やす」という発想をもつのもいいでしょう。
20〜50代であれば老後まで時間がありますから、投資方法によっては時間を味方につけることができます。投資信託などで毎月コツコツと一定額を積み立てていく積立投資なら、利息に利息がつく複利のチカラが期待できます。
リスクはありますし、投資対象によってパフォーマンスは異なるので、時間のある時に調べてみてくださいね。
不安を全てなくすことはできませんし、それを目標にしてしまうと疲弊します。できないことを並べるより、できることを一つ一つ考えながら、自分に合った方法で不安を減らしていけるといいですね。
参考資料
宮野 茉莉子