【年齢別】平均年金受給額
年齢別の年金受給額についても触れておきます。それぞれに違いはあるのでしょうか。
65歳~69歳
- 国民年金:5万7502円
- 厚生年金保険(第1号):14万3069円
70歳~74歳
- 国民年金:5万7010円
- 厚生年金保険(第1号):14万5705円
75歳~79歳
- 国民年金:5万5880円
- 厚生年金保険(第1号):15万569円
80~84歳
- 国民年金:5万6916円
- 厚生年金保険(第1号):15万9529円
85~89歳
- 国民年金:5万5633円
- 厚生年金保険(第1号):16万2705円
やはり、年金の減額されている期間が短い80代の方が、受給額は多くなっているようです。
年金だけでは不安な老後生活
ここまでシニア世代の年金受給額を見てきました。この受給額で余裕をもって生活できるのかどうか、疑問が残るところです。
公益財団法人生命保険文化センターの意識調査によると、老後の最低日常生活費は平均22万1000円。さらに、ゆとりある老後生活を過ごすにはひと月36万1000円。
ちなみに、ゆとりのための上乗せ額の使い道として上位に挙げられたものの中には、「旅行やレジャー」「趣味や教養」「身内とのつきあい」などが含まれています。
時間的なゆとりが生まれるセカンドライフでは、「お楽しみ支出」はできれはケチりたくないところ。
ご自身のライフスタイルに合う「上乗せ資金」もしっかり準備しておきたいですね。まずは、世帯の年金の受給見込み額や日頃の生活費を把握し、不足分がどのくらいになるか計算してみましょう。
不足する老後資金、どう準備する?
さて、「公的年金だけでは不足する」と思われる部分に関しては、ご自身で資金づくりをしていく必要があります。
銀行などの預貯金は、一番身近で取り組みやすい方法かもしれませんね。
また、シニアが働き続ける制度の整備が進んでいます。健康面で自信があれば、60歳、65歳などの定年退職後も働き続ける選択肢もあるでしょう。
リタイヤ後は仕事から離れてゆっくりしたい、という方も多いはず。40~50代などの早い段階で、資産運用のスタートを検討するのもよいでしょう。
最適な金融商品や運用スタイルは人それぞれです。また、運用期間を長くとるほどリスクが低減しリターンが安定してきます。老後も運用を継続しながら、必要な分だけ切り崩していければ理想的ですね。