厚生年金「ひとりで20万円」受け取れる人ってどれくらい?
それではいよいよ厚生年金の受給額事情を見ていきましょう。ひとりで月額20万円以上している人は、どれくらいいるのでしょうか。
厚生年金保険(第1号)・年金月額(2019年)
全体:14万4268円
- 男性:16万4770円
- 女性:10万3159円
※厚生年金保険(第1号)の年金月額には、国民年金(基礎年金)部分が含まれます。
平均値は極端に大きな値に引っ張られる傾向にあるため、受給金額ごとの内訳も見てみましょう。
つまり、ひとりで月額20万円の年金を受給している人の割合は男性で約24%、女性で約1.3%ということです。男性は4人に1人が20万円に届きそうですが、女性は1.3%。ほんの一握りということがわかります。
女性は会社員として厚生年金に加入しても、出産や育児で離職したり扶養内パートになったりすることが多いです。加入月数や収入がダイレクトに年金額に響くため、女性にとっては厳しい結果となりました。
しかし、決して女性だけの問題ではありません。育休や産休を取得する男性が増えている今、出産を機に自由なフリーランスとして独立する方も多いです。
働き方が多様化しているので、出産に関係なく独立を目指す方もいるでしょう。これらはメリットも高い一方、少なからず将来の厚生年金に影響してしまいます。