2022年、東証が迎える大きな変化
2021年12月24日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日より15円78銭安の2万8782円59銭でした。4日ぶりの反落ですが、下げ幅はわずかでした。海外勢はクリスマス休暇入りしている投資家も多く、東証1部の売買代金は1兆6165億円と、商いも低水準でした。
さて、今週30日は2021年最後の取引で、大引け後には「大納会」も行われます。昨年の大納会は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、著名人のゲストもなく、規模を縮小して行われました。
今年の大納会は、東京証券取引所では、NHK大河ドラマ「青天を衝け」で渋沢栄一を演じた俳優の吉沢亮さんらが参加し鐘を打つ予定です。
昨年最後の取引では、日経平均は2万7444円17銭で終了し、2年連続で15%を超える上昇率を記録しました。今年も、今週大きく下落するような材料がなければ、大納会としては引き続き高値圏で終えることになりそうです。
来年はどのような動きになるでしょうか。日経平均は今年の2月に30年ぶりに3万円を付けました。ただ、日本株の強さというよりも、米国株式市場をはじめ、海外株の動きに振られる展開が続き、その後も一進一退の動きとなりました。
さらに、新型コロナ感染拡大のニュースや新薬開発などのニュースにも一喜一憂する動きとなりました。そういった点では、日本株は依然として、海外株に比べると出遅れ感が否めません。
大きな動きもあります。東証は2022年4月、東証1部、2部、ジャスダック、マザーズの4つに分かれている市場区分を、プライム、スタンダード、グロースの3つに再編します。市場の特色を明確にし、投資家の関心を高めたいとの狙いです。